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2017年10月7日に第3回目の萩組(中学1980年卒)クラス会がありました。
報告は担任が書くことになりました(女子幹事のみなさんのすてきな魅力と強大な圧力が否応を言わせませんでした)。
卒業以来23年間萩組はクラス会をやっていませんでした。そこには複雑な事情がありました。2003年にはじめて1回目のクラス会があり、それからまた12年が経ちました。

2回目の開催には佳き発端がありました。15年5月5日沢柳記念講堂でベートーベン交響曲第九番の演奏会のあった日のこと。萩組女子の一団から「わが萩組のパバロッティ牛山くんがテノールソロを歌う」ので“駆けつけ鑑賞”しようとの呼びかけがありました。その鑑賞前の午前中には「萩組プチクラス会」をしようとの提案も。
そこで女子10人と男子1人と私のプチクラス会が成城コルティ2階エルヴェで始まりました。
会の進行中私は異様な感動を覚えました。「ここには萩組豪華メンバーが勢揃いしている。このメンバーだけでも萩組がどんなにすごいクラスだったかを立派に表している」と思ったのです。
幹事さんたちの手配・進行のみごとなこと、支えるみんなの気持の豊かなこと。ちなみに出席者は、赤井さん、北浦さん、鈴木さん、高橋さん、都留さん、花岡さん、宮崎さん、森元さん、横山さん、吉浦さん、そして浜野君。あわせて11人。「これはすごいクラスだったのだ。」
秋にクラス会をしようと決まり、幹事5人も自発的に決まって、午後は沢柳記念講堂へ。講堂前でおしゃべりしていて突然思いました。この人たちの何人か(4、5人でよいから)を前に文学の講義のようなことをやってみたい、と。
提案してみました。すごい幹事さんたち、さっそく実現してくれました。
10月3日クラス会当日、前座として授業「羅生門」をさせてもらいました。
授業で男女18名と吉岡君のお母様を前にした時、今度は男子の顔におどろきました。50年の歳月に磨かれた顔。中学生の面影を残して、誰も誰もいい顔になっていました。「これはすごいクラスだったのだ。」(どんなクラスだったかは「成城教育」172号に「しあわせな一日」と題して書かせていただきました。)
こんなすごいクラスの担任だったと思うと、そしてそのクラス会の授業が今始まったと思うと、心底からしあわせでした。勤務した四つの学校の卒業生クラス会は何度やったか分かりませんが、このクラス会は一番しあわせな最高のクラス会だ、と思いました。

クラス会の様子は宮崎裕子さんが、この「開催報告」(2015年11月)に写真とともに生き生きと報告しています。加藤美樹さんのお母様も参加して下さり、お母様二人参加の貴重なクラス会でもありました。

それから2年、今年10月7日に第3回目のクラス会。 

今回も私が前座をつとめて「羅生門2」を45分。みんないい顔をして聴いてくれました。
クラス会本番は2回目と同様最高に盛り上がりました。二次会まで楽しんで私は帰りましたがみんなは三次会へ(二、三次会の企画は男子力の出番)。
この絶大な盛り上がりの原動力は女子幹事の驚異的企画力です。そしてその企画に全面的に協力して盛り上げる男子を中心とするエネルギー。
ちなみに女子幹事5名を旧姓で記して敬意を表します。
鈴木佳寿子さん・北浦敬子さん・花岡千晴さん・宮崎裕子さん・横山かおるさん。

女子幹事のみなさんは2年後の4回目開催を期して今から張りきっています。私はそのとき満80歳。それまで元気でいたいものです。もし元気だったら……、女子幹事のみなさんにお願いします。「石川啄木 恋の歌二十二首」と題して授業をさせて下さい。
                          近藤 典彦(旧教員)