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去る2016年7月24日(日)、1985年中学入学竹組の担任、岩本章先生、柳沢正人先生、そして19名の生徒が澤柳記念講堂に集まりました。

今回の目的は、記念講堂の入口正面に飾られた柳沢正人先生の絵画作品「神の棲む街 フィレンツェ」を囲み、柳沢先生から直々にお話を伺う、というものでした。

今から700~500年前のルネッサンス期、メヂチ家の庇護の元、ミケランジェロ、ダビンチ、ラファエロといった芸術界の巨匠達が集い、切磋琢磨したフィレンツェ。柳沢先生が90年代に居を移し、高台にあるミケランジェロ広場から街を見下ろした時に、ルネサンスが、そしてさらには古代ローマがそこに息づいていることを強く感じ、不思議な気分になったと言います。以来、今に至るまで、先生の創作テーマは「時空間」となるのです。
「神の棲む街 フィレンツェ」の画面が分割されていることについては、縦軸で時間の経過を、横軸で空間の広がりを表現したかった、とのこと。

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先生はその後も、ヨーロッパ・アメリカ・アフリカなどを回られ、精力的に創作活動を続けておいでですが、自らの創作の原点であり、お住まいでもあった、この「フィレンツェ」の作品は、中でも特別なもののようです。

会の最後には、再度柳沢先生から、「自分の好きなことややりたい事を追求し、一生懸命生きて、天寿を全うして下さい」とのお言葉をいただきました。
今回は、「柳沢先生の偉業を竹組のみんなでお祝いしたい」という岩本先生のお声掛かりで集まった会でした。
先生方も生徒達も、中学を卒業してからそれぞれの場所で、それぞれの時を刻み、そしてまたこの成城に集い、互いを大切に思えたこと。成城で育まれ、育んだものの大きさに改めて気づかされた一日となりました。

岩本先生、柳沢先生、ありがとうございました。また、この開催にあたって尽力して下さった伊藤美和さんをはじめ、学校関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。  山本馨里エレン(43A)
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