
『アート・プロデュースの実装』境 新一

『アート・プロデュースの実装』
境新一 成城大学経済学部教授 編著
亀井美希、唯根命美、加藤公代、飯田絵美、森内俊之、石上麟太郎、太田治子 著
2026年3月23日
論創社
定価 2,860円 (税込)
ISBN 978-4-8460-2565-6
『アート・プロデュースの実装』
境新一 成城大学経済学部教授 編著
亀井美希、唯根命美、加藤公代、飯田絵美、森内俊之、石上麟太郎、太田治子 著
2026年3月23日
論創社
定価 2,860円 (税込)
ISBN 978-4-8460-2565-6
本書は、筆者が成城大学で担当する総合講座Ⅱ「アート・プロデュース/アートとビジネスの原点回帰」(2020年9月~2024年1月、各全13回)で展開されたアート・プロデュース、“人を感動させる価値の創造と提供”の現場に携わる芸術家(アーティスト)、研究者等のオムニバス講義のエッセンスを再現したものです。部分的に筆者が同大学で担当する「成城学びの森」講座での内容も反映しています。
今回の『アート・プロデュースの実装』は既に、上梓させていただいた、『アート・プロデュースの現場』(2010年)、『アート・プロデュースの仕事』(2012年)、『アート・プロデュースの未来』(2015年)、『アート・プロデュースの技法』(2017年)、『アート・プロデュースの冒険』(2020年)につづく第6集目となります。
ここで、書籍タイトルに使用されている「実装」とは、「ある機能や技術などを、その仕様や規格、設計などに基づいてすぐにも使えるように開発したり組み込んだりすること。また、実現された具体的な制作物のこと。」を意味し、インプリメンテーション(implementation)とも表記されます。今日の社会で急速に普及している先端技術、人工知能AI、これから到来する未来社会Society 5.0 においては、テクノロジーの実装によって人に可能なことや実現できる事象が急速に増加してイノベーション(変革、革新)が起きること、それこそが「実装」に関する代表的な社会現象といえるでしょう。
各章のテーマは以下の通りです。
1 和菓子の老舗における伝統と革新――塩瀬総本家の事例を中心に・・・・・境 新一 (成城大学経済学部教授)
2 地方経営のブランディング手法――長野県軽井沢町を主例に挙げて・・・亀井 美希(地域密着経営者 50文D)
3 食の色彩――新たな食文化の創造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・唯根 命美(フードスタイリスト 43文C)
4 近大流コミュニケーション戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・加藤 公代(近畿大学経営戦略本部)
5 「ジャーナリスト」という生き方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飯田 絵美(ジャーナリスト 36文D)
6 勝負に学ぶ戦略思考・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森内 俊之(将棋棋士)
7 法律とアートとビジネスのはざまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石上 麟太郎(弁護士 1院法修)
8 戦後80年 母から託されたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太田 治子 (作家)
今日、アートとビジネスは相互の関わりなしには存続しえません。アートはビジネスに、ビジネスはアートに影響を与え、アートとビジネスの出会いは、究極のところ異分野の人々相互の出会いに尽きます。人々の出会いは単純な彼らの総和ではなく、単体の性質を超えた化合であり、異次元のものを創造する原点です。縁を結び、縁を尊び、縁に随うことによって、人を感動させる価値の創造および提供がなされる、そして物語を創造しながらプラスαとしていかなる価値を加えるかが重要ではないでしょうか。
人間の知性とは相矛盾することを両立できない論理の世界であるのに対して,感性とは相矛盾することを両立できる情緒の世界であり,知性と感性は補完し合うものといえましょう。
最後に、直近2年間の総合講座Ⅱ講師に優れた卒業生をご紹介いただきました、学園同窓会の本田敏和事務局長ならびにご支援いただいた藤澤美紗子氏、そして何よりご出講ならびに原稿をお寄せいただいた諸先生方に、心より厚く御礼申し上げます。また、論創社・代表、森下紀夫氏には原稿の授受、執筆素材の統括において、また編集担当の松永裕衣子氏には章立て・構成・装丁についてお世話になった。ここに深く感謝申し上げる次第です。




