
【Stories – 卒業生インタビュー -】第1回 花岡産業社長 花岡直児氏
ワンキャンパスで学んだ先輩たちのストーリーを大学生のインタビューでお伝えします。
Stories - 卒業生インタビュー - 企画について
【目的】
成城学園同窓会は、同窓生相互の親睦を図り、かつ母校の発展に協力することを目的として設立され、これまでに多岐に亘る事業活動をしてきました。事業活動の1つとして学生支援も行っています。
今回は、経済学部の境新一先生のゼミ生と連携し、「実社会に向けて見識を深められる機会を提供できれば」という学生ファーストの視点で、各業界で活躍中の卒業生へのインタビューを通じ、社会人形成期にあらたな発見と知見を拡げられる支援を企画しました。

第1回卒業生インタビュー
取材日:2021年10月11日(月)13:00~14:30
取材相手:花岡産業株式会社 代表取締役社長 花岡直児氏
(32回経済E・成城学園同窓会顧問)
Q.卒業から現在までの仕事についてお伺いします。
A.大学卒業後は(株)ブリヂストンに入社し、4年働きました。
その後は父が経営している花岡産業株式会社に入社し、
現在は代表取締役社長として働いています。

Q.ブリジストン入社当時と現在の心構えの違いを教えて下さい。
A.入社当時はやらされている仕事、社長になるとやらせる仕事へと変わりました。
Q.現在の仕事に活かされていると感じる成城での学びがあれば教えて下さい。
A.初等学校は通信簿や定期試験はなく個性豊かな教育を行っています。
遊びの時間では何をして遊ぶのかを、自分で考えさせられる教育を通じて、自由な時こそ自分に厳しくしなくてはならないということを学びました。
人を裏切ってはいけないということも学びました。人に良く思われようという気持ちは大切です。
Q.社長の主な仕事は何でしょうか。
A.社員が働きやすく、能力を発揮できる環境をつくることです。
一方、資金調達することが社長の重要な仕事であり、工場への設備投資などが必要なため、融資を得るためにしっかりと事業計画を立てることが大切です。

Q.嬉しいと感じることは何でしょうか。
A.社員が毎日出勤し、怪我無く帰宅してくれることです。また、離職者がいなく、親子で働いてくれる社員がいることです。
社長として自分の描いたことが達成できた時は、嬉しいと感じる瞬間です。逆に一生懸命計画したことが上手くいかなかった時は、悔しさや辛さを感じます。
Q.人をまとめる上で気をつけているリーダー像は何でしょうか。
A.リーダーとは、一瞬にしてその場の雰囲気を変えることができる人だと思います。
一瞬にして笑顔にできる、一瞬にしてその場に緊張感を与えるような人がリーダーだと思います。
Q.後継者作りで大切なことをお伺いします。
A.社長になることは、能力があればだれでもできますが、自分の人生をかけて会社に尽くす覚悟が必要です。人生をかけて資金調達をし、自社株の取扱いが最も重要で難しい問題です。幼い頃から、自分の生活は従業員のおかげで成り立っていると教えられてきましたので、従業員のことを常に考えるようにしています。
Q.どのような人材を求めていますか。
A.1つは協調性です。大企業とは違い、いくら優秀であっても協調性がないと浮いてしまいます。協調性とは明るさであったり、人懐っこさです。また、好奇心を一生持ち続けることで成長することができます。ここでの好奇心とは、向上心や疑問を常に持ち続けることを指しています。
2つ目はルールを守ることです。最初の研修で学んだ「守破離」という言葉を大切にしている。
まずは、ルールを守ってみる。次にルールが理解できたら、少しずつ修正をしていき、破壊していく。それを続けるうちに、独立や管理職に就き、自分のルールを作っていく。
一つの物事に対して、自分がそれに対して嫌いになるぐらいまで突き詰める忍耐が肝要です。
3つ目は不易流行です。絶対に変えてはいけないこと(自分の信念や生き様等)と、時代によってルール価値観は変わってくるため、それに柔軟に対応をすることが求められます。
「電通十か条」は今の時代にそぐわない点がありますが、このような精神を持つことは重要です。好奇心を持つことで、やらされる仕事ではなくなると思うからです。
第一印象をよくするような工夫を行うべきでしょう。

Q.現役学生へのメッセージはありますか。
A.積極的に行動を起こし、たくさんの経験をして、人生の選択肢を増やしてほしいと感じています。
「流れ星に願いをお願いできる」ように、常日頃から自分の願いを意識して経験してほしいと思います。素直な心を育めるような生活を送ってほしい。人との交流を大切にしてほしい。
卑屈になるのではなく、他人を思いやるような素直な心をもって、たくさんの体験をしてほしいと要望します。
Q.同窓会について感じていることをお伺いします。
A.同窓会の役割は主に3つあります。それは、卒業生の集まる場をもつこと、集まれる情報を提供すること、学生への支援をすることです。
同窓会は卒業生と生徒の仲介を行っていますので、同窓会をもっと利用してほしいと思います。
ファジーなところが成城学園同窓生の特徴になります。
同窓会活動がもっと注目してもらえるように活動を行っていきたいと思います。その為にも学生部等との横のつながりをさらに強化していきたいと感じます。
Q.最後に「心に残っている言葉」をお教え下さい。
A.上杉鷹山の「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」になります。
このような言葉があるように、「執念」が大切であると思います。失敗とは成功する前に諦めてしまうことです。最終的に失敗してしまうかもしれませんが、それはどこかで諦めてしまうから失敗であり、失敗の原因を追究していけば、形は変わってしまったとしても達成することができると思います。大切にしている言葉です。
本日は長い間、有難うございました。

前列左から 波田野真由、樋口翔太、花岡直児氏、近春樹、佐藤政貴
後列左から 境新一先生、事業支援委員長 村山善則、事業支援委員 新谷彰子
【編集後記】
第1回となるOBOGインタビューでは、花岡産業株式会社の代表取締役社長である花岡直児様にお話を伺いました。初回ということもあり、とても緊張していたのですが、話しやすい雰囲気を作って下さり、始まる前から温かいお人柄を感じました。
今回のインタビューを通して学んだことは、好奇心を持ち続けることの大切さです。好奇心を持つことで物事に対して主体的に取り組むことができ、また、突き詰める忍耐強さにもつながるのだと感じました。その執念と社員を家族のように思う優しさが、社長としても人としても大切であることを学びました。
限られた時間の中で、たくさんの貴重なお話をお聞きすることが出来ました。大変お忙しい中インタビューにご協力いた抱いた皆様、有難うございました。この第1回より、成城学園OBOGの皆様と学生とのつながりを築いていきたいと思います。
成城大学経済学部 境新一ゼミ
樋口 翔太(経済学部3年)
近 春樹(経済学部3年)
波田野真由(経済学部3年)
写真撮影:佐藤 政貴(経済学部3年)




